[2025年度] 新車のローン利息が控除対象に! BBB法による自動車ローン控除の条件と注意点

Published On: 01/23/2026By

2025年7月4日より、Big Beautiful Bill法 (以下、BBB法) が可決されたことにより、2025年度から2028年度までの期間限定で、自動車ローンの利息が所得控除の対象として認められることになりました。

これは節税効果が期待できる一方で、「新車であること」「アメリカで製造された車であること」など、いくつかの細かい条件をクリアする必要があります。

この記事では、新制度を利用するために知っておくべきルールと、購入前に確認すべきポイントについて分かりやすく解説します。

[制度概要] 自動車ローンの利息控除

まずは、自動車ローン利息控除の全体像を確認しましょう。

ポイント

  • 適用期間:2025年~2028年まで

  • 最大控除:$10,000

  • 適用資格:2025年1月1日以降に契約したローン

  • 適用車 :新車 & 最終組立地が米国内である個人用車 (VIN要確認)

  • 所得額 (MAGI)による控除制限あり

自動車ローン契約時期に関する条件

この控除が適用されるのは、「2025年1月1日から2028年12月31日までの間」に組んだローンに限られます。ただし、もし2025年1月1日より前に組んだローンであっても、2025年1月1日以降にリファイナンス (Refinance) を行った場合は、その時点から支払う利息が控除の対象となります。

「どんな車」が対象になる?

購入する車についても、以下の条件を満たしている必要があります。

1. 新車であること (New Car Only)

この控除を受けるためには、「新車」を購入した際に組まれたローンに限られます。中古車 (Used) を購入された場合のローンは対象外ですのでご注意ください。

 

2. 車種と重量制限

自動車車の総重量が14,000ポンド未満であり、以下のタイプの車である必要があります。(混乱を避けるため、英語での表記させていただきます。)

  • Sedan

  • SUV
  • Pickup Trucks
  • Motorcycles

  • Van & Mini-Van

注意: RV(キャンピングカー等)、ATV(全地形対応車)、トレーラーなどは対象外です。

 

3. 「最終組立地」が米国内であること

購入する自動車は、最終組立(Final Assembly)がアメリカ国内で行われている必要があります。 「アメリカのメーカーだから大丈夫」とは限りませんし、逆に「日本メーカーだけどアメリカ製」というケースもあります。

購入したい自動車の、車のVIN (Vehicle Identification Number)をNHTSA (National Highway Traffic Safety Administration)のWebサイトにて確認することができます。

「最終組立地」の確認手順

欲しい車がどこで組み立てられたか」を正確に知るには、VIN (車両識別番号) を確認するのが確実です。

VINは車のダッシュボードや運転席側のドア枠などに記載されています。この番号を控えて、以下の手順で確認してみましょう。

  • 1

    NHTSA - VIN DecoderのWebサイトにいく

  • 2

    VINを入力する。

  • 3

    検索結果の「Other Information」を確認いただきます。

  • 4

    「Plant Information」が米国内であれば適用車となります。

所得額による控除制限について

他のBBB法の控除と同様に、所得が一定額を超える場合は、控除額が段階的に減額 (Phase-out) されます。

  • Single, Head of Household, Married Filing Separately:

    MAGIが$100,000からPhase-out*され、$150,000を超えると控除額が$0となります。

  • Married Filing Jointly:

    MAGIが$200,000からPhase-out*され、$250,000を超えると控除額が$0となります。

*このPhase-outは、所得額がある一定額を上回ると段階的に控除額が減額されることです。

[例え #1] 所得制限がない場合

テキサス州在住のAさん (Lビザ : 3年目) は、会社員として仕事をしており、2025年度のタックスリターンを独身 (Single)ステータスで申告したとしましょう。

以下は、Aさんの「MAGI」と「自動車ローン利息額」の内訳です。

  • 給与所得額:$90,000

  • ローン利息:$5,000

AさんのMAGIは、Phase-outの$100,000を下回っているため、$5,000の自動車ローン利息が控除されます。

[例え #2] 制限あり

カルフォルニア州在住のAさん (グリーンカード) は、ソフトウェア・エンジニアとして仕事をしており、2025年度のタックスリターンを夫婦合算(Married Filing Jointly) ステータスで申告したとしましょう。

以下は、Aさんの「MAGI」と「自動車ローン利息額」の内訳です。

  • 給与所得額:$230,000

  • ローン利息:$10,000

AさんのMAGIは、Phase-outの$200,000を上回っているため、控除できる自動車ローンの利息が$4,000となります。算出方法は以下のとおりです。

  • 1

    $230,000 (MAGI) - $200,000 (Phase-out) = $30,000

  • 2

    $30,000 ÷ $1,000 (規定額) = 30 Units

  • 3

    30 Units x $200 (規定額) = $6,000 (減額)

  • 4

    $10,000 (利息) - $6,000 (減額) = $4,000

この記事では、複雑な米国の税法やルールをできる限り分かりやすくご理解いただく目的でお伝えしています。ただ、納税者の状況により、異なるケースもございますので、予めご了承ください。

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